2015年2月27日 08:00
ブームのアドラー心理学を1分で学ぶ - 『1分間アドラー 人間関係の悩みをゼロにする77の原則
の詳しい説明は本書に譲るが、ざっくり言えば他者について「私たちはみな仲間だ」と感じ、そこが自分の居場所だと感じられることである。このような「共同体感覚」を意識した上で目標が設定できれば、有用で意義のある行動へとつなげることができるだろう。
○「前向き」になるためのヒントをさがす
本書を読むと、アドラーがフロイトやユングといった分析的な心理学者と比べてかなり目的志向であり、前向きであることがわかる。そういう意味では、アドラー心理学は実践的な心理学だと言えるかもしれない。
生きていれば、誰だって落ち込むことがあるはずだ。そんな時には、本書をパラパラとめくってみると、前向きな気持ちになれる言葉を見つけることができるかもしれない。気持ちが後ろ向きになってしまった際には、本書で「前向き」になるためのヒントをさがしてみてはいかがだろうか。
日野瑛太郎
ブロガー、ソフトウェアエンジニア。
経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)、『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(東洋経済新報社)がある。
好きな人に誤解されないためのアプローチ方法