くらし情報『巨人Intelに挑め! - 1GHzを突破せよ (1) とある男の回顧録』

2015年3月2日 11:00

巨人Intelに挑め! - 1GHzを突破せよ (1) とある男の回顧録

、CPUはインテルという無敵の独占ビジネスモデルが形成されつつあった。 その独占状態にCPUで割って入ろうというのがAMDを含めた互換プロセッサベンダーの野望であった。 特にAMDは、PC/ATが登場する以前にIntelがMotorolaの68000という優秀なプロセッサ(当時エンジニアからはX86と比較にならないほどエレガントな設計だといわれていた)と市場での主導権争いをしていた時代、IntelのセカンドソースとしてIntelと共同戦線を張り、ともにMotorolaと闘ったという過去もあって、Intelだけに勝手をさせるか、という気概には大きなものがあった。

そもそもPC(パソコン:パーソナルパーソナルコンピューター)などという概念もない時代に、IBMがPC/ATというコンセプトを開発し、そのメインのOSにマイクロソフト、CPUにX86の採用が決まり、その後PCが爆発的成長をとげた経緯については、いろいろな刊行物で述べられているが、X86CPUの採用にAMDのバックアップが大きく貢献していた事実はあまり知られていない。その後、盟友であったはずのAMDとIntelがどうして源平合戦のように争いを続けたかについては、別の話で述べてみたい。

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