2015年5月8日 11:58
25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (12) 母国を捨てる決意をした26歳の女性 - 経済危機のギリシャ・現地レポート
聞けば「ギリシャ国内では就職も出来ないから、ロンドンかフランクフルトで働くつもり」。それで英語を特訓中とのこと。「心残りはアテネに残る父母と妹弟たちです」としんみり語っていました。このままだとギリシャは国全体が過疎化しますね。
ただ、国民全員が飢えに瀕しているのかといえば、そうではありません。勝ち組と負け組に残酷なほど二極化しています。イソップ物語で例えれば”アリとキリギリス”。ユーロや金を普段からコツコツ貯めてきたアリさんたちは、生活水準を引き下げて、なんとか暮らしてゆけます。
どうにもならず、教会の慈善事業のお世話になる羽目になっているのが、キリギリスさんたち。将来に備え普段からコツコツ貯めていた人と、ただ漫然と生活してきた人の差がここまで厳しく現実になろうとは。正直、私もショックでしたよ。
件の26歳の長女も「自分はたまたま恵まれた家庭に育ったが、それでも6人家族が生活するのは、今のギリシャでは簡単ではない」と言っていました。友達には負け組の家族も多いそうで、そういう人たちは将来の見通しが全く立たないのだそうです。○日本の若者たちも、コツコツ貯めて自分を磨き鍛えるために投資を
これは「日本にとっても他人事ではない」