初対面の人と会った際、相手の印象を左右することもある「歯」。当然、白い歯の方が好感を持ってもらいやすいわけだが、何度も頻繁にホワイトニングを行うと費用面で問題が出てくる。また、ホワイトイングで手に入れた白い歯を、できる限り長期間維持することも大切だ。
それならば、自宅でのケアを工夫するだけで白い歯を手に入れることは可能だろうか。M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂先生に伺った。
○歯が汚れるメカニズム
そもそも歯はなぜ汚れるのか、まずはそのメカニズムを知っておこう。一般的は歯の汚れは「ステイン(着色汚れ)」と呼ばれる。最初にお茶やコーヒーの色素やタバコのヤニなどに由来するこのステインが、歯のエナメル質の表面にある「ペリクル」という薄い膜に付着することで、歯が汚れて見えるわけだ。
ペリクルは歯磨きなどによってすぐに取れてしまうが、数分後にはすぐ形成されているという性質を持つ。ペリクルを構成する特定のタンパク質をレセプター(受容体)として、そのレセプターに対して菌が集まり、「菌のコロニー」が形成される。ただ、比較的初期段階でしっかりとクリーニングをしていれば、歯の健康は保たれる。