くらし情報『知らないと損をする「お金と法律」の話 (11) 先日亡くなった父親に莫大な借金、相続はどうなる?』

2015年7月9日 11:59

知らないと損をする「お金と法律」の話 (11) 先日亡くなった父親に莫大な借金、相続はどうなる?

ですので、残したプラスの財産よりも、マイナスの借金の方が大きい場合は、財産をもらえるどころか、借金を背負うハメになることもあるわけです。

遺産相続の方法は、遺言や遺産分割協議で決めることができます。これらの方式をとらない場合は、法律の定めた相続分にしたがって、故人の財産や負債を分けることになります。相続人がお子さんしかいない場合には、お子さんの頭数で割ることになるので、今回のケースでは、3分の1ずつとなります。

○相続をする場合には、プラスの財産だけ引き継ぐという都合のよい制度はない

相続をする場合には、プラスの財産だけ引き継ぐという都合のよい制度はありません。相続人がとりうる方法は以下の3つとなります。

(1)単純承認=家・土地・貯金等の権利や借金等の義務をすべて受け継ぐ方法
(2)相続放棄=権利や義務を一切受け継がない方法
(3)限定承認=残されたプラスの財産の限度で借金等の負担を受け継ぐ方法

プラスの財産>マイナスの財産の場合には「単純承認」、プラスの財産<マイナスの財産の場合には「相続放棄」をするのが一般的です。

遺産相続で親族同士がもめる…というトラブルは誰にでも起こりうることです。

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