では、こうしたなか、一般投資家は金取引をするメリットはあるのでしょうか。
○少額からできる純金積立でリスク軽減
ひとくちに「金」といっても取引方法は、さまざま。金の現物、つまりゴールドバーの取引もあれば、純金を使ってデザインされたコインも取引の対象です。さらには金の現物ではなく、ETF(上場投資信託)や金などの貴金属に投資する投資信託まで、「金」をめぐる取引は多岐にわたります。
初心者であれば、純金積立が手軽でリスクを抑えた運用が可能です。
純金積立は、その名のとおり、金を毎月積み立てて購入していくものです。毎月1万円などと決まった額でその時に買える量を取扱会社に購入してもらうのです。この仕組みは、基本的には投資信託の積み立てなどと同じで、価格変動がある投資商品の積み立てでは、その価格変動リスクを抑えることができます。
たとえば、この1年、純金積立をしていたら、どうなっていたでしょう。
毎月購入額:1万円
年間購入額:12万円
購入g数 : 26.6811g
6月19日現在の買取価格5084円
6月19日現在の買取価格で売却したとしたら、13万5647円で約1万5000円の利益です(手数料、年会費などは考慮せず)。