くらし情報『アニメを"立体化"する等身大フィギュアの作り方は?-デザインココが語る、デジタルのメリットと注意点』

2015年8月3日 10:40

アニメを"立体化"する等身大フィギュアの作り方は?-デザインココが語る、デジタルのメリットと注意点

と呼ばれる型を石膏やシリコンで作り、その後FRP(繊維強化プラスチック)成形を行う。脱型した後、仕上げ作業と塗装に入るのだが、全工程で2~3カ月の時間がかかっていたそうだ。

そこで同社では、10年前からZBrushを用いてデータを作成することにした。デジタル化もっとも大きな利点は「可視化できること」だと千賀氏は言う。というのも、データであれば監修者と事前に仕上がりイメージを共有できるため、修正などが容易になるからだ。等身大フィギュアの場合、スケールフィギュアと見え方が変わるため、同じ寸法や比率で設定すると頭身バランスに違和感が生まれてしまう。こうしたズレを解決するためには、最初からデータにして可視化する方法しかないとのこと。

ただし、問題がある。
それは、モニターで見たバランスと、実際に出力したバランスは異なることだ。これは千賀氏が以前、医療関係の仕事をしていた際に感じたことだという。

「CTスキャナやMRIでとったデータを見て、どこの骨を削るのかなどを調べる際、これを3D化して見せる技術があります。しかし、モニターで見ているのは擬似的な三次元データですから、実際の骨の形状のイメージはつかみにくいのです」

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