くらし情報『「お腹の赤ちゃんに異常があるかもしれません」と言われたらどうしますか?』

2015年8月27日 09:00

「お腹の赤ちゃんに異常があるかもしれません」と言われたらどうしますか?

そのうち陽性が確定した297人のうち約75%が人工妊娠中絶を選択したといいます。

出産前に胎児の染色体疾患が判明したら、妊娠を続行するべきか否か――。新型出生前検査は、よく倫理的問題をテーマに論じられることがあります。

だからこそ、検査前の遺伝カウンセリングでは、検査の説明は大前提として、対象となる染色体疾患への正しい知識と、望まない結果だったときの影響を十分に伝えることが求められます。また、検査で陽性だった場合は、特に精神面のケアが重要になってきます。夫婦が次の決断へ納得して進めるよう、できる限り専門家が寄り添える環境が整えられるとよいでしょう。もちろん、検査の対象となる病気と付き合いながら生きている方やその家族の方へのサポートも、社会全体で考えていかなければなりません。

妊娠や出産、育児など、どれを1つ取ってみても不安や悩みは尽きないものです。
正解がないからこそ、周りはどうなのか、一般的にはどうなのかを気にしてしまうこともあるでしょう。でも十人十色、夫婦それぞれのカタチがあるのが当然だと思います。新型出生前検査を含む出生前診断は、知ることと知らないこと、それぞれにリスクを伴います。

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