くらし情報『『テッド』と『ど根性ガエル』に描かれたホモソーシャルと恋愛』

2015年9月18日 17:00

『テッド』と『ど根性ガエル』に描かれたホモソーシャルと恋愛

扱わないでよという意味にとれました。

○テッドやジョンから「仲間」として受け入れられたサマンサ

さて、『テッド』の場合はどうでしょう。『テッド1』では、代理店勤務のローリーは、テッドとジョンの強すぎるホモソーシャルな関係性に対して辟易していました。だから、その関係をあきれ気味に揶揄してもいましたし(その揶揄がテッドとジョンにホモフォビアの感覚を呼び起こしたりもします)、男と男の友情と、男と女の恋愛は別であるべきと考えているように見えました。ローリーは、「私と仕事どっちが大事なの?」ならぬ、「私(との恋愛)と、テッド(との友情)どっちが大事なの?」と二者択一を迫るタイプの女性でした。

だからこそ、『テッド2』では、早々にローリーとジョンは別れていることが描かれます。ところが、この映画が面白いのは(あれだけ差別発言があったり、ミソジニーが強いにも関わらず)、『テッド2』で登場した若くて美しいサマンサを、なぜだかテッドもジョンも「女」として見たり「性愛」の対象として意識していないところなのです。

サマンサは、テッドやジョンと最初からかなり自然に仲間として存在していて(女性がホモソーシャルに認められるのにマリフアナという不良な趣味が一致したというのは、ちょっとわかりやすすぎますが)

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