2015年10月1日 17:33
どうしてSiriは機械っぽくないのでしょう? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
膨大なデータと豊富な経験は、機械的というよりは人間的な曖昧さをSiriにもたらしています。命令として認識される言葉もまた然り、"だいたいこう言いたいのだろう"という部分を汲んでくれるのです。
実例を挙げてみましょう。iOS 9では、緊急性/優先度の低い機能を無効化してシステムへの負荷を下げバッテリーを長もちさせる「低電力モード」が用意されており、Siriに命令して切り替えることが可能ですが、「省電力モード」などと言い間違えても低電力モードとして処理してくれます。いかにもコンピュータらしい厳密な判定とは、明らかに異なります。
命令のなかでもっとも重要なキーワードがこのような扱いですから、言い回しや語尾の違いは推して知るべし、さらにファジーです。恋愛に関する質問など、言葉遊びのような機能の存在が知られるSiriですが、人間的な質問に対するおもしろ回答より、適当な言い回しで話が通じてしまう"練度"あるいは"応用力"こそが、Siriに機械的な部分をあまり感じない最大の理由なのではないでしょうか。
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