2021年10月24日 10:00
柴咲コウ、芸能活動の光と影「私の長所でもあり短所」「偽りたくない」
19歳くらい。人からどう見られているかではなく、そうした大きな作品の一部になれた、関われたという喜びという意味で光を感じましたね。
――デビュー当時には自分の中と仕事をしている自分とにギャップを感じることも多かったそうですが。
それは音楽活動に関してのことだと思います。公募で募集したものを歌わせていただく企画ものだったのですが、それをクリエイティブじゃないなと感じてしまって。カップリングで詩を書かせてもらえるならやりたいとお願いしました。そうした面での葛藤ですね。
――10代のころからクリエイティブな面での葛藤をされていた。
クリエイティブといえばカッコいい響きになるけど、内から湧き上がってくるものだから。それが闇の部分を打ち出しているときもあるし、光の場合もあるけれど、そういう湧き出しているものを、表面的に取り繕って蓋をしてしまうのが嫌で、20代前半などは、特に葛藤がありました。
――影だと捉えられてしまうものでも、外へ出したかった。
人から評価されたいという軸にないからです。そういう軸にあるなら出さないほうがいい。そうではなく、内から出てくるものをとにかく表現したかった。