くらし情報『『台風のノルダ』の「スタジオコロリド」が、デジタルのアニメ制作にかける思い (2) アナログ/デジタル作画の混在は、"誰か"に苦労を強いる』

『台風のノルダ』の「スタジオコロリド」が、デジタルのアニメ制作にかける思い (2) アナログ/デジタル作画の混在は、"誰か"に苦労を強いる

また、アニメの現場は多くの人が仕事を分担して動いていますが、細かく分担されているが故に、自分の領域の仕事を終えたら、素材がその後どうなるかがわからない状況は多いです。コロリドではいろんな工程のひとたちと密に話し合ったりする機会が多く、自分の仕事が終わったら、次の工程の手伝いに入れるスタッフが多くいます。

この会社に移ってきて、「自分は自分の仕事だけやっていればいいんだ」という意識ではなく、「この作品を作っているんだ」という意識に変わったのは、すごく大きいですね。○他社との連携における現状

――「絵を描いて終わりではない」というご指摘は、とても重要な点だと感じます。次に、業界全体の現状について、デジタル化への取り組みは個別の企業ごとに異なっているのでしょうか? 特に大作では連携されることも多いので、各社連携のためのルール決めみたいなことも行われているのでしょうか?

新井:
耳にする限り、どのスタジオも使っているソフトが全く違うので、そこを統一するのは難しいと思うんです。そこが今、問題になっているところだと思います。グラフィック業界で言えばPhotoshop、Illustratorみたいな、デファクトスタンダードといえる存在が現状ないですね。

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