くらし情報『山田祥平のニュース羅針盤 (51) モノを売る前に、知識を売る - ヤマダ電機新店舗「Concept LABI TOKYO」の戦略』

2015年10月30日 20:57

山田祥平のニュース羅針盤 (51) モノを売る前に、知識を売る - ヤマダ電機新店舗「Concept LABI TOKYO」の戦略

ヤマダ電機は場所を提供し、そこで展開される企画についてはベンダーに任されるのではないか。そこでのカネの動きや方向は定かではないが、Win-Winの関係を確立するのがこのスペースのまさにコンセプトだ。山田CEOも、ここを、ベンダー各社が競い合う場所として使ってほしいといっていることからも、きっとそうであることは想像に難くない。

ヤマダ電機のLABIは、都市型店舗として大都市を中心に22店舗を展開しているが、それらの店舗とは明らかに毛色が違う新店舗だ。山田CEOは、この店舗で見て知った製品を、他のLABI店舗で購入してもらうのも大歓迎だとする。

あらゆるものがコモディティとしてとらえられるようになり、製品にさわることもなく、見ることもなく、「ないと困るから買う」「次に何を買うかは壊れてから考える」といった視点でのもの選びが当たり前になりつつもある。そこでは新しいモノづくりや製品の視点、そして想像もしなかったことができるテクノロジーに触れたときの興奮も、なくなりつつある。

そんな時代の店舗に求められるものは何なのか。
新店舗では、インバウンダーも重要な顧客としてとらえられている。彼らの目には、日本という国のものづくりがどのように映っているのか、そして、その売り方は、製品にどのような付加価値を与えるのか。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.