2021年11月19日 19:00
宇野結也、役者生活5年で憧れの作品に…常に攻めの姿勢でオーディションも「楽しい」
どういう球が飛んできて、どういう球で返しているのか。テニスだったらスライスなのか、ドライブなのか、フラットなのかとかもありましたし。
○■役者生活を振り返って、濃い5年間
――役者生活5周年ということですが、改めて振り返ってみるとどのように感じますか?
役者をやろうと思って東京に出てきて、気づいたら事務所に入れて、人生で初めて受けたオーディションの1発目がミュージカル『テニスの王子様』でした。順風満帆だと言っていただけるかもしれませんが、僕としては不安なことも多かったです。『テニミュ』を卒業して数年経ってみて、自分が伝統や部長役の重みを背負っていたことも、改めて感じました。当時はとにかくガムシャラにテニスボールを追いかけ、作品を良くしたいという気持ちだけで演じていて、それが僕という人間を成長させてくれたのだと思いますし、『テニミュ』が終わってからは、役者として何ができるかを突き詰めていった期間だったのかもしれないです。
そこからコロナ禍になって、初主演の舞台が中止となってしまったことで、言葉で表せないくらいの悔しさに包まれて、でも切り替えてやろうと思って。今出ている役者の本を調べて、今までお世話になった演出家の方にも聞いて片っ端から読んだり、自分の体が資本だということに気がついたり、自分を振り返った時期でした。