くらし情報『「31歳が分岐点」 - 法学部から映画の道へ進んだ監督・篠原哲雄さんの働き方』

2015年11月9日 08:57

「31歳が分岐点」 - 法学部から映画の道へ進んだ監督・篠原哲雄さんの働き方

それが成功しているかは、観客の人が判断するんですけど。

最新作の『起終点駅 ターミナル』でも、佐藤浩市さん演じる鷲田完治という男が法では裁けない罪を背負い自分に罰を与えながら、北海道の果ての地、釧路にやってきて、静かに密かに生きていく。25年の年月を経て本田翼演じる敦子という女性と出会い、彼は自分の過去を想起することになる。そして敦子の人生の痛みを知り事となり、敦子は完治によって彼女の起点へと導かれていく。そして完治も変わっていく。すなわち終点駅から起点として出発していく様をどう描くかがテーマでした。

○監督の判断がすべてを左右していく

――大学時代に、助監督と自主制作をしたというのは、どういう経緯だったんですか?

僕らの時代ですと、プロになるためには、ぴあフィルムフェスティバルに応募して受賞する道がポピュラーになりつつありましたが、一方で、助監督という経験を積んで監督になる道もありました。僕の場合は、学生時代に映画サークルに入っていたわけでもないし、映画を基礎から学んだこともなかったので、修行が必要だと思ったんです。
それで、あるシナリオスクールで出会った人が、実際に助監督をされていたので、その人にお願いして自分も助監督になったんです。

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