2021年11月27日 13:00
新星・斎藤瑠希、歌への葛藤を経て『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロインを勝ち取るまで
を手にしてきたが、なぜかミラベル1人だけはそれが与えられなかった。ミラベルは家族と仲良く暮らしてきたが、ある日、家に大きな亀裂があることに気づく。
斎藤はミラベルというキャラクターに、とてもシンパシーを覚えたそうだ。「私も三姉妹の三女で、ミラベルが抱える末っ子ならではの悩みにはすごく共感できました。常に人から見て姉は自分との比較対象になるし、自分も姉と比べてしまいます。特に私は姉妹のなかで、自分だけがこの仕事をしているので、親や周囲からどんなふうに見られているんだろうかと不安になることがあります。だから、ミラベルが自分だけ魔法の力を持てないことに対してコンプレックスを抱く気持ちも大いにわかりました。いろんな葛藤を抱えるミラベルですが、自分も熱い気持ちを持ってミラベルと向き合おうと思って演じました」
完成した映画では、斎藤の伸びやかで力のある歌声が、多くの人々の琴線を揺らしそうだ。
初の大役を無事演じ抜いたことで、斎藤はどんなものを得たのだろうか。「芸能の仕事で初めていただいた大きな仕事だったので、すごく貴重な経験をさせていただいたからこそ、自分に自信がついた気がします。また、自分がより解放されたというか、ミラベルを演じたことによって、今までなかった引き出しが増えたような感じです」