2015年11月20日 07:00
新型ノロウイルス、大流行の可能性 - 今年のノロとインフルの傾向と対処法
脱水は、体に入ってくる水分より出て行く水分が多くなってしまうことで発生する。ノロウイルスやロタウイルスなどの消化管感染症では、下痢や嘔吐、発汗によって出て行く水分が多くなるため、その分水分を摂取する必要がある。その際、ナトリウムやカリウムなど電解質とのバランスに気をつけなければならない。
下痢や嘔吐では水分だけでなく、ヒトにとって不可欠なナトリウムなども出て行ってしまう。この時、電解質が含まれていない飲み物を摂取すると塩分濃度が下がり、低ナトリウム血症という状態に陥ってしまう。そのため、電解質が多く含まれている経口保水液による経口補水療法が推奨されており、同セミナーに登壇した「教えて!『かくれ脱水』」委員会」委員の十河剛 医師は「経口補水療法は点滴と同じくらいの効果があることがわかっている」とその有効性を語る。同医師によれば、経口保水療法では吐いても飲ませることが重要であり、その時なるべく吐かないように1回5ccずつの少量を5分毎に飲ませることがポイントだという。
一方、インフルエンザやRSウイルスなどの気道感染症の場合、嘔吐や下痢は軽度であるものの、低ナトリウム血症のリスクはあるため、十河医師は風邪やインフルエンザなどの発熱時にも、水分だけでなく電解質の補給も考慮したほうが良いかもしれないとしている。
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