2015年11月25日 13:13
親になって「働く」と向きあう (1) 「時短トラップ」は"当たり前"の中に潜む
○アウトプットが減ったと評価
時短で働いた結果、仕事のアウトプットが減ったと評価されてしまい、昇進・昇格に影響が出たり、社内でのキャリアパスに制約が生まれたり可能性があります。成果主義が根付いた企業も増えてきましたが、まだ今の日本では働いた時間と成果を結び付けて考えやすい風潮があり、時短で働いている人の貢献度合いを正当に評価できていない職場は多いと感じています。時短勤務でも生産性を上げる努力をして成果を出そうと考えている人にとっては、きちんと評価を得られず消耗するリスクがあるといえます。
時短勤務は産後に働き続けるにあたって非常に心強い制度です。とはいえ、自動的に適用されるものではなく復帰する人が自ら申し出るというプロセスを経ます。そんな中では、仮に他に選択肢がなく時短を取らざるを得なかったとしても、周囲から見れば「自ら希望して時短勤務をしている」と捉えられてしまう現状があります。だからこそ、少なくとも上司や一緒に仕事する仲間には、あなたがどんな風に働きたいと考えていて、限られた勤務時間でもどんな努力をして成果を上げているのか知っておいてもらわなければ、どんどん自分が苦しくなってしまいます。