2015年11月30日 14:22
NEC、独キール大学などにベクトル型スパコン「SX-ACE」を納入
NECは11月30日、ベクトル型スーパーコンピュータ(スパコン)「SX-ACE」を独キール大学、アルフレッドウェゲナー極地海洋研究所、シュツットガルトハイパフォーマンス計算センターに納入し、同スパコンを活用した研究が開始されたと発表した。
「SX-ACE」は、マルチコア型ベクトルCPUを搭載し、CPUコア当たりで世界トップクラスの演算性能(64GFLOPS)およびメモリ帯域(6GB/秒)を実現したベクトル型スーパーコンピュータ。1ラック当たりの性能は前機種と比較して10倍のラック演算性能16TFLOPS、メモリ帯域16TB/秒で、科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予報、地球環境変動解析、流体解析、ナノテクノロジーや新規素材開発などのシミュレーションにおいて高いアプリケーション性能を有している。また、従来機種と比べて消費電力を10分の1、設置面積を5分の1に低減している。
キール大学が導入した「SX-ACE」256ノード(最大理論性能65.5TFLOPS)は、地球温暖化に伴う海洋気候の変化などのモデル計算に利用され、アルフレッドウェゲナー極地海洋研究所が導入した「SX-ACE」