2015年12月4日 11:47
NTTやパナソニック、羽田空港で"世界最高のおもてなし"に向けた実証実験
では、混雑状況を先読みして動的に案内サインを変化させることにより、施設内での混雑を回避し、最適な人の流れ(人流)の誘導の実現を目指す。
具体的には、到着ロビーや出国口といった人の滞留が発生しやすい箇所で動的な案内サインを提供することにより、最適な表現(表記、色彩、タイミングなど)に関する知見獲得を図るほか、従来は音声アナウンスで対応しているシーン(緊急案内など9に示す情報を視覚化することで、聴覚障がい者などへの情報提示手法としての有効性についても確認する。
「音声処理技術による音サインの明瞭化」では、トイレやエスカレーターなどにおいて、周囲に雑音があっても聞き取りやすい音声で案内を行うとともに、音サインの音声自体が周囲に対しての騒音とならないよう環境に配慮されたシステム「インテリジェント音サイン」について、視覚障がい者への被験者実験を行う。
「光ID技術を使用した商業エリアなどの空港施設の認知検証」では、パナソニック独自の光ID技術を使用した商業施設の認知効果の検証を行う。具体的には、空港施設内に光ID対応の案内看板を設置し、看板付近を通過する障がい者や外国人などの空港利用者に対して光ID看板にスマートフォンをかざすことにより多言語での店舗情報を取得し、商業エリアの認知の効果が得られることを被験者実験により検証する。