くらし情報『抱きしめてヴィーナス - 探査機「あかつき」、金星への帰還 (1) 「あかつき」はこうして生まれた』

2015年12月8日 12:37

抱きしめてヴィーナス - 探査機「あかつき」、金星への帰還 (1) 「あかつき」はこうして生まれた

抱きしめてヴィーナス - 探査機「あかつき」、金星への帰還 (1) 「あかつき」はこうして生まれた
2010年12月7日。日本初の金星探査機「あかつき」が、約半年間の航海を経て、いよいよ目的地である金星に到着しようとしていた。

「あかつき」の運用室がある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(神奈川県相模原市)には、関係者や報道陣、そして「あかつき」を応援するために宇宙ファンが集まっていた。

8時49分00秒。「あかつき」は金星をまわる軌道に入るためのエンジン噴射を開始した。この噴射中、「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。「あかつき」と再び通信ができるのは9時12分ごろの見込みだった。

ところが通信は再開されず、「あかつき」は行方不明になった。
約1時間半後に見つかったときには、まったく予想外の方向を飛んでいた。エンジンが途中で止まり、金星の周回軌道に入れなかったのだ。

その後、運用チームの懸命の努力により、再び金星にたどり着くことができる道筋が見つかり、2015年12月7日に金星軌道への投入に再挑戦することが決まった。

本連載の第1回と第2回ではまず、「あかつき」の検討から打ち上げ、そして5年前の失敗と、再挑戦に向けた歴史を振り返る。そして第3回と第4回では、「あかつき」

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