2015年12月9日 08:00
抱きしめてヴィーナス - 探査機「あかつき」、金星への帰還 (3) 中村正人プロマネに聞く(1) - 日本はなぜ金星探査をやろうとしたのか
連載の第1回では、日本初の金星探査計画がどのようにして立ち上がり、そして「あかつき」と命名されて宇宙に飛び立つに至ったのかについて、第2回では5年前の金星周回軌道への投入失敗と、そこからどのようにして再挑戦ができる道筋が見つかったのか、この5年間の「あかつき」と運用チームの苦闘を紹介した。
今回、「あかつき」のプロジェクト・マネージャを務める中村正人さんに、「あかつき」の計画立ち上げのころのお話を伺った。
(このインタビューは2015年11月19日に行われたものです)
中村正人さん
1959年生まれ。理学博士。JAXA宇宙科学研究所 教授。
1982年、東京大学理学部地球物理学科卒業。1987年、東京大学理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。ドイツのマックスプランク研究所研究員、旧文部省宇宙科学研究所助手、東京大学大学院理学系研究科助教授を経て、2002年より現職。
惑星大気とプラズマ物理学が専門。
金星探査機「あかつき」では、計画の立ち上げから先頭に立ち、プロジェクト・マネージャとして開発から運用、5年前の失敗事故への対応、再挑戦に向けた計画策定を率いてきた。
○「あかつき」