2015年12月22日 17:00
多様化するボットネット、"ビデオキャプチャ"するマルウェアも--マカフィー
以上に及ぶと推定されている。また、オーストラリアで多数の金融機関から膨大な金額が不正に引き出された事件は、オーストラリア連邦警察が「マルウェアの行為者はオーストラリア国内の歴史の浅い金融プラットフォームを標的にしている」という捜査結果を発表している。このマルウェアは、金融取引や認証の情報を盗難・改ざんする、またはそれらに危険を及ぼす機能が実装されていた。
企業や金融機関を狙ったボットネットサービスは、購入者が金銭的価値のある機密情報を盗みとる。これらのマルウェアは、認証情報を盗み出すことにはあまり重点を置いていないが、その代わりにマルウェアを利用すると、特定の情報ストアや情報画面にアクセスできる。これにより、時間が重要な意味を持つ情報を誰にも知られることなく、監視・コピーが可能となる。
ボットマスターは、2つの銀行と1つの取引業者のコンピューターをコントロールし、サービス購入者に対して各企業の機密情報の閲覧サービスを提供している。
マカフィーはこうした活動を「ボットネット版動画配信」のようなものと表現している。
こういったボットネットの犯罪行為は、銀行や金融取引所のコンピュータに侵入するだけでなく、利益を得るために機密情報を悪用することにもつながる。