くらし情報『不妊、約1/3は男性側に原因 - 「男性不妊」の治療はいくらかかる? (後編)』

2015年12月24日 16:00

不妊、約1/3は男性側に原因 - 「男性不妊」の治療はいくらかかる? (後編)

不妊、約1/3は男性側に原因 - 「男性不妊」の治療はいくらかかる? (後編)
前編では、「男性不妊」の検査であるフーナーテストの内容と、テストが不良だった場合に行われる人工授精について解説をしました。後編では、「顕微授精」と「精液検査」についてお話しします。

○顕微授精とは?

フーナーテストで良好の場合や人工授精を行った場合は、精子は卵管に到達しているはず。それでも妊娠しない場合は、卵子が卵管に入っていない可能性を考えます。対策としては、体外受精して、卵子を確実に精子と出会わせます。

また、精子が卵子と受精していない可能性も考えます。これは「受精障害」といって、原因不明不妊の約10%にあたります。精子は、卵管内で卵子と出会うと、卵子の殻を溶かす酵素を出して、卵子の中に侵入します。
この酵素がうまく出ないと、精子が卵子の中に入れません。受精障害の方には、「顕微授精」を行うことで約80%は受精可能になります。もちろん、人工授精では難しいと考えられる運動精子数の場合も顕微授精の適応となります。

顕微授精での妊娠は、1992年に世界ではじめて成功しました。顕微授精以前は、精液中に運動精子の数が少ない方で体外受精で成功しない場合、第三者の精子による人工授精しか方法がありませんでした。

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