2015年12月28日 20:02
新・OS X ハッキング! (149) さようならiTunes ~MPDのススメ その1~
だ。Daemonという単語から推察されるとおり、一種のサービスとしてシステムに常駐し、クライアントソフト経由で再生指示を受けるサーバとして機能する。
このサーバ/クライアント構造は、MPDを理解するうえで重要だ。Macをサーバ兼クライアントとして利用するもよし、Macをクライアントとして他にサーバ専用機を立てるもよし。スマートフォン上でクライアントアプリを動作させれば、Macをサーバ専用機として利用することもできる。
サーバ専用機を立てる場合、いま現在利用しているMacにこだわる必要はない。MPDの動作は軽いため、一線を退いたMacをサーバとして復活させてもいいし、筆者のようにRaspberry Piのようなシングルボードコンピュータをサーバとして使うのも手だ。Macにはクライアントソフトを用意すれば、MPDサーバに再生指示を出して(サーバに接続した)USB DACなどのオーディオ機器から音を出せる。
iOS版クライアントアプリも存在するため、iPhone/iPadからの操作もOKだ。宣伝で恐縮だが、そのような趣旨の電子書籍を出しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
MacをMPDサーバとする場合、ソースコードを自力でコンパイルするか、「Homebrew]などのパッケージシステムを利用することになる。