障子、襖(ふすま)紙を新しくすると、採光や照明を空間に取り入れやすくなるため、部屋全体が明るくなります。この基本的なリフォームを行うだけでも、快適空間に一歩近づくことができます。
■「目線」を考えた家具を置こう
もちろん、家具そのものにこだわることも大切なのですが、基本的には、今ある家具で演出することを考えましょう。おすすめの方法として「あぐらスタイル」の視点にあわせた設計を行うことです。基本的には、あぐらや正座をしても、圧迫感のない高さにタンスやテレビなどを収めることがポイントです。通常の家具は椅子スタイルにあわせた高さであることが多いのですが、それであれば、縦のカラーボックスを横置きにしてみるとか、タンスが動かせないのであれば、上段は飾りを置き、下段には書籍など重いものを入れるなどしてバランスを調整してみましょう。
照明についても、上から部屋全体を照らす蛍光灯というよりは、下からの間接照明を活かすようにすると、畳や障子に反映されグッと雰囲気の良い空間に生まれ変わります。
畳を新しくするなど、リフォームにお金をかけられるのであれば、一番良いのかもしれませんが、棚に折り紙や、和小物、山花を一輪生けるだけでも印象は変わります。