2016年1月25日 14:58
脳卒中が起こりやすい時間やシーンは? - 予防策と併せて医師が解説
脳の血管がつまったり破れたりすることで起きる疾病・脳卒中は、急激な寒暖差で血圧が急上昇しやすい冬に症例が多くなりやすい。そのため、日ごろから血圧の変化に対して敏感になっておくことが発症を防ぐために必要と言える。
本稿では、高島平中央総合病院の福島崇夫医師の解説をもとに、脳卒中が起きやすいシーンや、その防御策について紹介していく。
○各症例が発症しやすい状況
脳卒中は、脳梗塞と脳出血とくも膜下出血に分類できる。脳梗塞は血管がつまるなどして脳組織が酸素や栄養不足に陥り、その部位が死んでしまうことを表す。脳出血とくも膜下出血は、脳内で出血を起こしている状態を意味する。
福島医師に、発症が多い時間帯やシチュエーション例を疾病ごとに解説してもらったので参考にしてほしい。
脳梗塞
「時間帯としては午前中の発症が多いです。
脳卒中全般は通常、日中の10~12時に発症ピークを迎えますが、それは日内変動のある血圧値がその時間帯に高くなるからとされています」。
特に昼間前後は血液の粘調度などの要因も加わり、脳梗塞のリスクが高まりやすくなる。水分を補給するなどして、少しでも血液がドロドロにならないよう努めよう。