○リピートする個人客へのサービスに力点
取材を進めていくと「団体客というより個人のリピート客が増えた」という声が聞こえてくる。JTB西日本によると、去年の春節期から始めた外国人を対象とする、雪見などの季節ものの体験ツアーが好評で、今年はツアー本数を増やしたとのこと。また、外国人観光客に対し、現地ツアーの案内や相談、交通パスの販売、手荷物預かりなどのサービスを行っている大阪心斎橋のインフォメーションセンターには、普段のおよそ1.5倍、300人の観光客が訪れた。そのうち、中国人観光客が、関西を周遊できる交通パスなどを買い求める姿が特に目立ったという。
新宿の“爆買いバス”の乗り降りは新宿三丁目交差点付近。ここから近くの「伊勢丹新宿店」や「ビックロ」などに足を運ぶことができる。やや離れた新宿駅新南口前の「東急ハンズ新宿店」は、インバウンド消費が注目され始めた当初から“爆買い”の恩恵はあまり受けてないという。以前から個人客が多かったため、消費傾向は高額商品のまとめ買いではなかったそうだ。
その個人客は日々増加傾向で、自分で使うものを買う傾向にある。
「ステンレス製のマグ」などは以前から売れ筋だったが、売れ行きは右肩上がりだという。