くらし情報『いずれ訪れる“爆買い”がなくなる日』

2016年2月23日 09:00

いずれ訪れる“爆買い”がなくなる日

この夫婦は娘家族と一緒に来日していて、この店へは「面白いものを求めてきた」という。こういった戦略が功を奏してか、今年の春節シーズンのこちらの店で中国人観光客が買った商品数は少なくとも前年のシーズン比約20%増だった。

○懸念される中国経済の動向

今やインバウンド消費の約4割を占める中国人観光客。しかし中国国内の経済には景気への減速感があり、中国政府が“爆買い”を規制する政策を打つとの情報も出ている。SMBC日興証券中国担当の肖敏捷(しょう・びんしょう)シニアエコノミストは爆買いについて「今がバブル状態なのでいずれは終わるのは当然。いずれ個人の収入に見合った消費額に落ち着くだろう」との見方を示している。また爆買い抑制への見通しについては「中国は国家として内需を守りたいのは当然のこと。一人当たりのGDPに見合ったところにどうやって落ち着かせるかということではないか」と述べた。
消費は、どうやって落ち着いてくるのだろうか。ほかの国からの観光客の動向も見ながら見極めていく必要がある。○のびしろのある欧米市場

中国人観光客に注目する一方で、欧米の旅行者数も昨年軒並み過去最高を記録している。彼らの特徴は、1回の旅行に対する宿泊数の長さで、特に人気が高いのが、京都・奈良など。

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