2016年2月25日 12:48
理研と東工大、ディラック電子の磁気モーメントを精密測定する手法を開発
しかし、その手法はこれまで存在しなかった。
今回、同研究グループは、走査型トンネル顕微鏡法/分光法(STM/STS)を用いた磁気モーメントの新しい評価法を開発。2種類のトポロジカル絶縁体 Bi2Se3とSb2Te2Seに適用した。その結果、2つの物質でディラック電子の運動速度がほとんど同じであるのに対し、磁気モーメントは大きさも方向も全く異なることがわかった。この結果は、ディラック電子の磁気的性質だけを選択的に変化させることができることを示しており、磁性を介したディラック電子の制御に役立つという。
また今回、磁気モーメントの物質依存性が明らかになったが、その起源はまだはっきりとわかっていない。同研究グループは、今後の研究によってこの問題が解かれれば、トポロジカル絶縁体の新しい利用法につながる可能性があるとしている。
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