くらし情報『「健康都市伝説」の謎を追え! (3) しゃっくりが止まらない…「100回で死亡説」は本当?』

2016年3月1日 10:30

「健康都市伝説」の謎を追え! (3) しゃっくりが止まらない…「100回で死亡説」は本当?

と直撃してみた。すると、「よほどのことがない限り、しゃっくりだけで死ぬというのはありえないですね」との回答があった。どうやら、この都市伝説は「嘘」らしい。ほっと一安心……。

「ただですね、吃逆(きつぎゃく: しゃっくりのこと)が脳幹の機能障害である可能性はあります」と続ける福島医師。うん? 脳幹??

「脳幹は脳の生命維持装置とも呼べる大切な場所です。吃逆が出ているだけで『脳の病気です』というのは乱暴ですが、嚥下(えんげ: 食べ物を飲み込む作業)障害や物が2重に見えるなどの眼球運動障害、さらにはろれつが回っていないといった症状を伴う場合は、脳梗塞や脳腫瘍が隠されている可能性があります」。

マ、マジ……!? ということは、あくまで脳の病気の複合要素の一つではあるものの、しゃっくりが何かしらの脳疾患の"サイン"という可能性があるということか……。


今後しゃっくりに襲われた場合は、すぐに止めようと躍起になる前に、その他に「いつもの自分」と違う点がないかをしっかりと見極めるようにしよう。※写真と本文は関係ありません

○記事監修: 福島崇夫(ふくしま たかお)

日本大学医学部・同大学院卒業、医学博士。

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