くらし情報『小室淑恵、「3年で長時間労働をやめなければ日本は破綻する」』

2016年3月22日 15:00

小室淑恵、「3年で長時間労働をやめなければ日本は破綻する」

独身社員に仕事が集中して婚活の時間がなくなる
(3)男性社員が育児に参加できず第2子がうまれない
(4)育児中女性社員のモチベーションが下がり管理職を打診しても受けなくなる
(5)介護中の社員が離職し、ベテランのノウハウが失われる

一方で、「労働時間に上限のある企業」になるとどのような変化が起こるのか。生産性をあげるために、1時間あたりの成果を競い合うという評価制度に変える必要が出てきます。「時間あたり生産性」といいますが、これを評価基準にすると、時間内に成果を出せばいいということになり、時間的制約のある社員のモチベーションが上がります。また、独身社員、子どもを持つ男性社員にも「ライフ」の時間ができる。全員が協力して効率を上げていかなければならないので「チーム戦」になり、ノウハウが属人化せずチームで共有されるようになります。そうすると、前にあげた5点が解消されますよね。

これと同じことが、日本の社会でも言えるのです。三六協定で労働時間の上限を設定すれば、企業間の争いは「短い時間で高い労働生産性を競う」という形に変わります。
すると以下のことが起こります。

(1)1人に多くの労働時間を割けないので、労働者の頭数を増やすために、時間的制約のある育児・介護中の社員も積極採用するようになる(結果として潜在労働力を活用でき、GDPが向上する)

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