くらし情報『虫歯になりやすいかは4歳までに決まる? 歯科医師が母乳を推奨するわけは?』

2016年3月23日 07:00

虫歯になりやすいかは4歳までに決まる? 歯科医師が母乳を推奨するわけは?

虫歯になりやすいかは4歳までに決まる? 歯科医師が母乳を推奨するわけは?
虫歯の原因となる菌の中で、最も虫歯への影響力が大きいのは「ミュ―タンス菌」だと考えられている。この感染を防ぐ一番のチャンスが、生後すぐに訪れることをご存知だろうか。そこで今回、子どもの歯の健康・歯並びのために生後すぐに気をつけておきたいことを、歯科医師の倉治ななえ先生にうかがった。

○乳歯が生えそろうまでの期間が大事

生まれたばかりの赤ちゃんはミュ―タンス菌をもっていないにも関わらず、日本人の約9割はミュ―タンス菌に感染しているという。この感染は、母親から子どもにうつる「母子伝播(でんぱ)」の割合が高い。つまり、これを防げるかどうかで、子どもの歯の環境が変わってくると言っても過言ではない。

ミュ―タンス菌はどのようにして虫歯をつくるのか。まず、ミュ―タンス菌は口腔内でグルカンというネバネバした物質を生成し、歯の表面に張り付いて歯垢(プラーク)を形成する。
このミュ―タンス菌由来のプラークは非水溶性のため、歯ブラシでブラッシングをしても落ちにくいという特徴がある。プラークの中でミュータンス菌は糖分をエサとして「酸」を発生、その「酸」によって歯のエナメル質が溶け、表面から深部へと侵食し、虫歯になる。

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