くらし情報『X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に』

2016年3月27日 22:16

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、緊急で記者会見を開催し、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)にトラブルが発生したことを明らかにした。ひとみは2月17日に打ち上げたばかりで、現在、初期運用中だった。前日(26日)の運用開始時(16時40分)から電波を正常に受信できない状態が続いており、衛星の状態を確認できないという。

JAXAの発表によれば、ひとみと最後に通信できたのは、同日(26日)の9時52分。この約7時間の間に何かが起こったとみられるが、テレメトリを受信できないため、調べる手段はかなり限定的。何が起こったのか、現時点で特定することは難しい。

ただ、通信途絶後に、最後の運用データを解析したところ、衛星の姿勢に異常が発生した可能性が高いことが分かった。確認できた衛星の状態は、「太陽電池パドルの発生電力が想定よりも低い」「構体内の温度分布が通常と異なる」「太陽捕捉を示す信号が確認できない」の3つで、これは、衛星の姿勢がずれたと考えれば辻褄が合う。


記者会見で明らかになった情報で、良い情報と悪い情報が1つずつある。

良い情報は、3~4分間という短時間ながら、異常発生後も衛星の電波を受信したことだ。

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