2016年6月30日 10:00
春ドラマ19作を総括! ベスト作品&俳優は『重版出来!』 - アンハッピーエンドの復活と、"親近感"のヒロイン像
「特にアンハッピーエンドに対するバッシングが多かった」ことを踏まえたのは明白。視聴者に配慮する形が採用されたのは間違いない。
その反動か春ドラマでは、アンハッピーエンドが目立った。主演コンビが結ばれなかった『ラヴソング』と『コントレール』、結ばれる手前で終わった『できしな』と『早子先生』、悪事の被害者が報われないままの『僕のヤバイ妻』と『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系、以下『毒島ゆり子』)、主人公が息絶えた『火の粉』は、決してハッピーとは言えない結末。
もちろん、『世界一難しい恋』や『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などのハッピーエンドもあったが、これほどアンハッピーエンドが多かったのはひさびさと言える。これは制作サイドの「ハッピーエンドより、この結末のほうが面白い」という提示ではないか。高視聴率狙いやバッシング回避で視聴者に迎合するのではなく、「より面白いものを、自信を持って提示しよう」という姿を取り戻せたのは、ドラマ界にとって朗報かもしれない。
■ポイント3:"非美人系ヒロイン"が躍動
今期は失礼ながら、美ぼう自慢がそろう女優界の中では、「美人とホメられることの少ない」