くらし情報『なぜ痴漢冤罪保険に加入? 北海道警察の不祥事テーマ問題作、映画プロデューサーの今だから言える話』

2016年7月7日 10:00

なぜ痴漢冤罪保険に加入? 北海道警察の不祥事テーマ問題作、映画プロデューサーの今だから言える話

なぜ痴漢冤罪保険に加入? 北海道警察の不祥事テーマ問題作、映画プロデューサーの今だから言える話

●三重県警が野次馬を整理
こんな映画を作って、本当に大丈夫なの? 試写室で綾野剛主演の映画『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開)のエンドロールを眺めながら、そんなことが頭をよぎった。綾野演じる新人刑事・諸星要一は、警察への忠誠を誓いすぎたことで、成績を上げるために手段がエスカレートしていく。でっちあげ、やらせ・おとり捜査、拳銃購入……もうめちゃくちゃである。

挙句の果てには養っている"S"(スパイ)と覚せい剤の密売をはじめ、その利益を元手に拳銃を購入するなど、諸星は独創的な発想で北海道警察の階級社会をガシガシとよじ登っていく。まぁ、かなりの脚色が施されているのだろう。そう言い聞かせて勝手に安堵していたのだが、原作となったノンフィクション『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社)を読み終えると、そんな目算はあっさりと打ち砕かれてしまう。原作者は元エース刑事・稲葉圭昭氏。9年の服役を経てつづられた、懺悔録だった。
「日本警察史上、最大の不祥事」とうたわれている今回の映画。かつての「稲葉事件」をモチーフに描かれているわけだが、関係者の中には今でも北海道警にお勤めの方もいらっしゃるらしい。

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