くらし情報『「わかりやすい」作品が氾濫する世の中、日本に必要なのは"演劇"教育? - 演出家・平田オリザに現代エンタメのあり方を聞く』

2016年7月22日 10:00

「わかりやすい」作品が氾濫する世の中、日本に必要なのは"演劇"教育? - 演出家・平田オリザに現代エンタメのあり方を聞く

そのことで最初に成功したのは、ジャニーズ事務所ではないでしょうか。SMAPも若い時から生の舞台を経験していますし、小劇場出身の横内謙介さんなどが演出についたりして俳優として鍛えていった。草なぎ(剛)くんも、あんなに演技に向いているなんて、やってみないとわからなかっただろうし、演劇界とジャニーズ、双方にとってもよかったですね。こういうことがもっと増えればいいなと思います。

●『幕が上がる』『ちはやふる』で行ったワークショップ
――演劇界と、若手スターが手を組むような試みがあると良いですよね。

去年は『幕が上がる』がももいろクローバーZ主演で映画化されましたけど、そのとき、映画の撮影前にワークショップもやって、好評でした。今度は同じプロダクションが『ちはやふる』を作るというので、また若手俳優のワークショップをやったんです。そしたら、その辺の小劇場の役者よりもみんな吸収も早いし、勘もいい(笑)。


そもそも、イギリスなんかでは、映画やテレビに出ているプロの俳優が通うような、演劇の学校があるんです。日本にはそういうものがありません。僕の仕事がきっかけになって、増えてくればいいなと思うんですよね。

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