テレビ屋の声 - 第8回 テレ朝『しくじり先生』北野貴章氏が明かす失敗体験を引き出すコツ…長時間の打合せで「アホなふりして聞く」
1回の打ち合わせには3~4時間かかってます。
――そんなにかかってるんですね! なぜ長期化しているんですか?
以前はまずテーマを決めて、それに合わせて先生をオファーし、打ち合わせもそのテーマの内容に絞って授業を作っていくというスタイルだったんですが、今は先生の人生を一から振り返って、そこからテーマ付けするという形にシフトしているので、どうしても打ち合わせの時間が伸びているんです。
――先生のセレクトは、どういうところから決めているんですか? 相当断られてしまうと聞いているので、結構な数を当ててると思いますが…。
3つパターンがあります。1つは誰でも知っている「しくじったなぁという人」。2つ目は「しくじってたら面白そうな人」で、結構ネットニュースから拾いますね。そして3つ目は、キャッチーなワードから入ります。大事MANブラザーズバンドの立川俊之さん(※1)のときは、ヒット曲の「それが大事」の歌詞で「負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事って4つ大事なこと言ってるけど、どれが一番大事なんだろう?」と会議で話してて、"しくじり"とは関係なく、聞きに行こうってなったんです。