2016年8月11日 12:00
『ジャングル・ブック』はジブリを参考に作られた!「クマのバルーは"トトロ"をイメージ」- 監督明かす
特にクマのバルーが好きで、自分の祖父を彷彿とさせる。祖父も大柄で力強く、思いやりのある人だったので。また、バルーが少年をおなかの上にのせて浮かんでいる映像が好きで、あの感覚を大事にしようと決めていた。アニメーションを見て感じたイメージや感覚を、自分の作品の中にも持ち込んで伝えたいと思ったんだ。
また、内容はとても単純だけど、当時自分が見て非常にリアルに感じる作品だった。ニューオリンズのジャズやディズニーの音楽という楽曲も楽しめ、愉快な子供向けの作品ではありながらもヘビやトラに恐怖も感じた。そういった自分がリアルに感じたところを取り入れてこの作品を作ったんだ。
――モーグリが動物との関係の中で成長していく姿にも感動しました。
感情の部分を描くにあたって特に意識していたこととは?
モーグリは、バギーラからは規律を教えられるが、バルーからは自分らしさを大切に行動するようにと教えられ、自分の創造性を使って自分で考えて行動していくようになる。そして最後には、集団に対して自己犠牲的に、自分のことよりもまず周りのことを考えていく。そういった変化の中で、感情のバランスが非常に大切だと意識していたね。