2016年8月25日 12:30
高畑裕太容疑者、実刑になる可能性は? 弁護士による事件のポイント解説
俳優・高畑裕太(22)が23日に強姦致傷の容疑で群馬県警に逮捕された。ドラマ、映画、また日本テレビ系特別番組『24時間テレビ』のパーソナリティーなど様々な仕事も控えており、芸能界への余波は大きい。今回の事件によって、高畑容疑者はどのような刑を受けることになるのか、アディーレ法律事務所所属弁護士の鈴木淳也氏に話を聞いた。
○実刑は免れない
――今回の逮捕によって、高畑容疑者はどのような刑を受ける可能性があるのでしょうか?
被害者を無理に部屋に連れ込み強姦をしようとしてけがを負わせていることから、成立する罪名は強姦致傷罪(刑法181条2項)です。法定刑は無期または5年以上の懲役と非常に重たいもので、この罪名で起訴されると裁判員裁判を受けることになります。示談が成立しない限りは実刑は免れないでしょう。
今回の犯行態様は、ビジネスホテルでアメニティを部屋に持ってきてもらうように連絡し、従業員が持ってきたところで部屋に連れ込んだというものです。男女どちらの従業員が持ってくるかわからない状況であったのなら、犯行の計画性は薄れます。
しかし犯行の時間帯が深夜であり、従業員が一人で対応していることを知っていて、電話に出た女性従業員が持ってくるとわかっていたのなら、計画的に行ったという認定に繋がりやすくなり、情状面は不利になります。