猫の品種のひとつでもあるスコティッシュフォールドは、内側に折れ曲がった独特の耳が印象的。全体的に丸みを帯びた顔はどことなく愛らしさがあり、日本でも人気の猫でもあります。そこで今回は、スコティッシュフォールドの耳が折れている理由について迫ってみましょう。
(画像は本文と関係ありません)
■突然変異から生まれた品種
スコティッシュフォールドの耳が折れているのは生きるために必要だったわけではありません。スコティッシュフォールドは、突然変異で生まれた「1匹の折れ耳の猫」を繁殖させた猫種なのです。
その歴史は1961年にスコットランドの農家で生まれたメスの白猫が最初であり、折れ耳が遺伝することがわかってからは、近親交配や奇形という難題を乗り越えつつも、慎重に交配・繁殖が行われました。その後ブリティッシュショートヘアとアメリカンショートヘアとで品種改良が進み、1994年から「スコティッシュフォールド」として、正式な猫の種類として公認されるようになったのです。まだまだ歴史の浅い種類ではあるものの、非常に人気があるのは、こういった貴重性も影響していると考えられます。
■耳の立っているスコティッシュも存在する
実は、耳の立っているスコティッシュフォールドが生まれる可能性もあります。
