2016年11月10日 11:00
福士誠治、ONE PIECE×歌舞伎×エース役で三重に驚き!? 飛び込んで気づいた企画の面白さ&歌舞伎のすごさ
○研ぎ澄まされた感覚にいる人たち
――福士さんは俳優として活動されながら、スーパー歌舞伎IIにも何回か参加されていますが、歌舞伎界に驚いたことなどはありましたか?
澤瀉(おもだか)屋※さんって、すごく仲が良いんですよ。歌舞伎って古い、難しいというイメージがあるかもしれませんが、実は演出にしても舞台の最先端をやっているので、イメージをぶち壊されるという体験をした気がします。※澤瀉屋の「瀉」の字は正しくはわかんむり
――普通の俳優さんとの違った部分などはあるのでしょうか?
印象深かったのは、みなさんのナチュラルさです。歌舞伎役者さん、あんまりストレッチとかしないので「なんでストレッチをしないんですか?」と聞いたら、「あのね、体力がもったいない」と言われて、ちょっと笑っちゃいました(笑)。上演時間が1回4時間半強あり、1日で10時間以上劇場にいるから、本当に長時間ですよね。でも、それだけ舞台の上にいることがナチュラルな状態なのだなと。
僕らは「舞台だ」と思うと気負って力が入って、怪我につながってしまうことも。でも歌舞伎役者さんたちは、板の上に立つことが当たり前になっている方が多いので、その心持ちでいられるのが、すごいですよね。