2017年6月8日 07:30
ホリプロ・堀義貴社長がロンドンのカンパニーから学んだ、子役を伸ばすオーディション
たとえばオーディションの中で、誰かができなくて泣いてしまったら、その子を別の場所に連れて行って、2人だけで「大丈夫、よくやってるぞ」と励ますんです。あんな子役のオーディション、日本では見たことないですよ。
子供って、こうやって接するとこんなに伸びるんだ、「早く泣け」などと怒られながらやるものではないということが、本当によくわかりました。子役のオーディションを10年間、次から次へとやり続けてきた人たちだから、理屈がよくわかっているんでしょうね。
僕らも約40年「ホリプロタレントスカウトキャラバン」をやっていますが、最後はみんなの前でグランプリを発表します。でも今回は絶対に、それをやらなかったですからね。全員が素晴らしくて、その中でビリー役をやる人がいる。別にみんなの前で発表する必要はない。
もう、目から鱗でした。
――今後のタレントさんの育て方にも影響がありそうですか?
特に、子役ですね。「僕よりあの子が上で、自分は下だ」と思って帰るのと、「みんな素晴らしい」と言われて帰るのとでは、まったく違う。最終オーディションでも、親と僕たちがいる前で全員でタップダンスを披露して「今日は終わり」