2017年8月25日 08:00
有村架純は、努力型で勘の良さが光る女優 『関ヶ原』ではハプニングを輝きに変えた - 監督は語る
僕が見た限りでは、今回の芝居で1番素晴らしいのが、1番多くリハーサルした、最初の三成との会話でした。天才型ではなく努力を重ねるタイプで、じっくり1つのシーンに対して、ある程度の演技指導を行っておくと、次の時にはそれをクリアして、なおかつプラスαが出てくるんです。物静かな勉強家です。
もっともっといろんなことができると思うし、『ビリギャル』を中心とした有村架純のイメージしか抱いてなかった人は、彼女の守備範囲の広さにびっくりすると思うし、これ以上の本格派の時代劇をやったとしてもきっとできますよ。それくらい学習能力が高い女優です。
○撮影現場での様子
努力家の有村さんですから、現場でも、僕が見る限りでは物静かでした。キャピキャピして騒ぐタイプではないし、真剣になって役の心情と会話している感じですよね。
有村さんは、スケジュール調整がものすごく大変だったんですよ。
最初は出演が絶望的だったんですが、もしかしたら3~4週間空けることができるかもしれないと風向きが変わってきたので、とにかく彼女のシーンをまとめて撮影できるように少し書き変えたりしました。撮影前のリハーサルは出来るということなので、所作指導やアクション指導も行いましたが、本当に一生懸命ですし、今までやったことないのに、勘が良い。