くらし情報『北野武監督、周囲に委ねて「俺のやり方でやる」 - 18作の歴史が刻まれたアウトレイジ表現法 【短期連載 暴走の黒幕】』

2017年10月8日 11:00

北野武監督、周囲に委ねて「俺のやり方でやる」 - 18作の歴史が刻まれたアウトレイジ表現法 【短期連載 暴走の黒幕】

ただ、監督からの感想を聞いてないから不安だとも(笑)。

バイオレンス映画なので、心地良いメロディーラインとリズムは必要なかったんだよね。マシンガン撃ちまくる時に良い曲がかかっちゃうと、「遊び」になっちゃうから。もっと、「ガッシャン!」「ドッカン!」でいい。なんだか分からない音。何て言うんだろ。ソフィスティケートって言うのかな。キレイに観せるような画の映画ではないから。
「この野郎!」「バカ野郎!」と言ってるだけの映画。キレイな音楽は店内で流れる音楽ぐらい。だから、雑音でいいんだよね。

――「アウトレイジ」シリーズだからこそ、その「雑音」が必要だったと。

映画によっては、「ここでキレイな曲」というのはあってもいいけど。「アウトレイジ」は「音」が気になると、映像にも影響してしまう。相乗効果にならないんだよ。例えば、昔だったら勧善懲悪もので善良なヤツが車で乗りつけてきたら、そこでキレイな音楽かけてもいいんだろうけど。


○本物の銃声にこだわるワケ

――先ほどのマシンガンのシーンにもつながるのですが、「アウトレイジ」シリーズの銃声はすべて本物と聞きました。『BROTHER』(01)の時に録音したものが使われているそうですね。

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