2017年11月13日 10:00
北野武監督の右腕、メディア初取材で語った仕事術 - 処理能力とのシンクロと批評の目
企画が立ち上がって監督とプロデューサーが台本を作っていく過程で会議の末席に座らせてもらって、監督の話を聞いて物語の構築をサポートする役割です。1回目の打ち合わせでまとめた資料をもとに、2回目からは頭から確認していく流れです。月に1回ぐらいのペースで4~5回。そうやってシナリオを練っていきます。
――北野組ならではの手法なんですか?
他の映画ではあまりないと思います。
――初めて担当された時、率直にどう思われましたか?
北野組には『BROTHER』から参加させていただいているんですが、チーフになる前は僕の代わりをされている方がいて、そのやり方を引き継いでいます。
――監督のやり方は変わってないということですね。
そうですね。
ただ、台本を作り上げずにその場でやっていくのが長きにわたって北野組で行われてきたことなので。僕は『BROTHER』からなんですが、その時からちゃんと台本は用意されていました。もちろん薄いんですが(笑)。
――準備できることも限られていそうですね。不安になりませんか?
そうですね。突然思いつかれたりすることに対応が求められる現場です。1週間で焦って準備したり(笑)。