くらし情報『「死んだら、もっとよくモーツァルトが聴けるかも」 - 谷川俊太郎さんが語る、死についての考え方』

2014年5月16日 11:35

「死んだら、もっとよくモーツァルトが聴けるかも」 - 谷川俊太郎さんが語る、死についての考え方

の中には、突然の死と、だんだんいなくなる死が出てくると思います。感覚の違いはありますか

それはもちろん。亡くなる方にもよりますが、全然違いますね。うちの母は認知症になってから4年7カ月病院にいて亡くなったのですが、それと…例えば先日亡くなった広告批評の天野(祐吉)さんの死に対する感覚は少し違ってきます。その近くまで一緒に仕事で会ったりしていたので、急に亡くなることのショックというのは大きいですね。信じられないんです。だからすぐに悲しくなるというよりも、ふっと思い出して悲しくなったりします。

--作中で、おじいさんが後からかないくんのことを思い出す感覚にも近いですか

そうですね、きっと。
自分と何か関係のある死は記憶に残るんですね。それは有名人とかじゃなくて、身近な人。僕は、第二次大戦中の東京大空襲の焼け跡の死というのも印象に残っていますね。子供だから「自分も死ぬかもしれない」という意識は全然なかったのですが。

○なるべく元気に死にたいから、身体には気をつける

--今までのお仕事の中で、気に入っているものはありますか?

詩の中でいえば、『芝生』という詩は自分で「これはいい」と思っています。

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