2014年5月16日 11:35
「死んだら、もっとよくモーツァルトが聴けるかも」 - 谷川俊太郎さんが語る、死についての考え方
生まれ方が特別だったものだから。それから、『おならうた』みたいな言葉遊びのものも気に入っていますね。
--ちなみに、お仕事にはパソコンを使われるんですね。なんだか意外でした
詩人はコンピューター導入早かったですよ。絶対手書きじゃなきゃやだという人もけっこういるんですが、仕事道具としてはパソコンという人もけっこう多いです。それで、ネットを駆使して(笑)。僕は買い物とか、調べ物とか、そんなところでもよく使いますね。
--今後も、死についての詩は書かれますか?
自然に書いちゃうでしょうね。
先日吉野弘さんという詩人が亡くなったんですが、それについて書いてくれと言われたときも、自然と詩の形になりましたね。
--ふだん意識してるわけでないけど書きたい題材ではあるのでしょうか…?
書きたい題材ではなく、自然に。親しみ深いテーマではあるかな。特にやっぱり、同世代の身近な方がずいぶん亡くなったから、どうしても考えてしまいます。そういう方について書く時は、どうしても意識しちゃうから。
--詩人には定年がないと思うのですが、死ぬまで書き続ける予定ですか?
自然にまかせて…認知症になったら書けないだろうし、例えば転んで歩けなくなってしまうこともあるだろうし、自分で予想できないので、なるようになるしかないって感じですね。