2018年3月30日 21:00
リュック・ベッソン監督、強いヒロインを描く理由とは?
でも、本作の現場では、デインとカーラと僕の3人だけで、彼らとはいつも一緒だったし、本当に家族のような雰囲気だった。
――ローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュも実にチャーミングでした。ナタリー・ポートマンや、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ルイーズ・ブルゴワンなど、あなたの映画で脚光を浴び、女優としてスターダムを駆け上る女優さんが多い気がします。女優から新しい魅力を引き出す秘訣などはあるのですか?
いやいや、僕は女優からだけではなく、男優からも引き出しているつもりだよ(笑)。
――確かにそうですね。彼女たちが演じたヒロインは、とても勝ち気で男勝りな点が共通しています。ベッソン監督は、そういうパワフルなヒロインが好きなんですか?
僕にとってはそれが普通の女性像なんだけど、それは母親からの影響が大きいと思う。母は父が出ていってしまった後、女手一つで僕を育ててくれた。
仕事をしながらも、ちゃんと毎日僕にごはんを食べさせてくれたんだ。とっても細かったけど強い女性で、僕はずっと母を尊敬してきた。
母の次にインパクトを与えた女性が、10歳の時に出会ったローレリーヌだ。だから僕には「女性は強い」というイメージが染み付いている。