2018年4月13日 21:00
モータープール知ってる? ウエダアツシ監督が描く、少年の夏休み
――大阪の魅力以外に伝えたいことはありますか?
大阪のことを知らない少年が大阪に来てなじめない中、触れ合いを通じて徐々に印象が変わりはじめる、というようなストーリーを思い描いていますので、「少年の成長」が物語のベースになってくると思います。
――役者さんが重要になりますね。
なんとなくのイメージキャストを考えながら本づくりはしていたんですけど、まだどのくらいの規模でやる映画なのかも分からないので(笑)。関西人キャストはたくさん出てもらいたいですし、一番重要なのは主人公となる8歳の少年。オーディションも含めてたくさんの子どもたちに会えればと思っています。
○映画の入り口は音楽
――受賞された皆さんにお聞きしているのですが、仕事上で最も影響を受けた映画はありますか?
ハリウッド映画も好きだし、昔の邦画も好きなんですけど……今回の企画で影響を受けた作品を挙げるなら、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『冬冬の夏休み』(84)です。都会の子が田舎のおじいちゃんの家に遊びに行く話で、僕は毎年夏になると観たくなる映画なんです。国も文化も違う台湾の「少年の夏休み」なんですけど、ものすごく自分の少年時代を思い出させてくれます。